ヴォーリズ設計の木造近代建築が解体の運びに
ヴォーリズ記念病院(滋賀県近江八幡市)にある「ツッカーハウス」が解体されるとの報道があります。
報道の文面は、「木造じゃ傷むよね、仕方ないよね」という方向へ誘導しているとも取れます。法隆寺を始めとする古代や中世の建築を語る時には、耐久性を問題視しないのですが、話が近代となると論調が変わるのには疑問を感じます。材料の良し悪しや具体的な納まりといった細部には言及しないので、何を元に判断しているのか分からないのです。もし、情報の発信者が語った理由をそのままメディアに載せているのなら、報道の「公共性」が問題になるでしょう。
それにしても、ヴォーリズは近江八幡にとって、ひとつのシンボルのはずなのですが、次次に取壊しのニュースが出てくるようだと、近江商人の算盤勘定に見合わないのではないかと危惧されます。