昨日、実は親知らずを抜いたから、その話をしてみます。
右下のやつが横向いて生えてて、だいぶ前から気になってたんだけど、ついにやりました。
お陰で今も血が、こう、味がして、生臭い状態。
いやでもさぁ、大学の歯学部の診療所(?)って面白いところだよね。
昨日は自分が台の上に乗る日だったから気が回らなかったんだけど、
今日、診察台がずらっと並んだ部屋に入ったら、
妙な雰囲気があって、何か気に入った。
30台ぐらい診察する診察台(?)があったと思うんだけど、
やたら細長い部屋だったから、ほとんどそれくらいだったと思う。
それで、いかにも慣れてませんっていう感じの若い歯医者さんがあっちこっちにいるのよ、当然。
やっぱりおりこうさんタイプの人が多くてね。
中にはさ、後に倒れて台の上に仰向けになってる人がいて口を開けてるんだけど、
その患者さんにはもちろん緑の、口のとこだけ見えるシート被せてる、
そんなところがあって、その傍らに
ちょっと天然入ったのか、ぽよんとしてるような感じが可愛い女の人がいて、
新米さんだと思うんだけど。
で、反対には中年の、40代半ばかな?、指導の人がいてた。
それで二人して開いた口を覗き込んでる。
担当者らしいその女の人は、帽子からエプロンから手袋まで緑のを、ぶわぶわと身にまとってんの。
指導の人はなぜか薄い色のを着てた。
それを見てたかったんだけど、自分の担当が急かす素振りが気になって、
すぐに行き過ぎました、残念ながら。
知らない患者さんの口が大きく開いたところへ、
やや緊張の面持ちで、ちょっと怖がってるお姉さんと、
一人なら事もなく短時間で済ましそうな雰囲気のおじさんが、
棒を突っ込んだり、指差したりして、やり取りしてる。
それも緑尽くしの中に映った、ぽっかりと開いた赤い粘膜のてらてらにだよ。
一瞬しか見なかったのに頭に焼きついたよ、あの場面は。ほんとに。
その前は一面窓で、中庭があって、綺麗に空が見えてた、曇ってたけど。
部屋の中は、戸棚とか収納の家具なんてほとんどなくて、
がらんとしてるせいか結構な広さのあるリノリュウムの床がやけに気になるぐらい。
いっぱい何か付いた装置があって、そこには椅子が埋まってて、
そういうのがずらっと見事に二列に並んでる。壁から離れて。
だから、あんまり端の方じゃなくて割と中のほうに転々と寝転がったみたいな患者達がいて、
育ちのよさそうな顔が、ちょっとだけすまして、
順々に口と道具何本もかけたホルダーと脱脂綿か何かを見るのに動いてて、
そうしてたら、すうっとこっちの近くを行き交ったりする。
そういうのが面白くなったもんだから、帰ってからトイレの鏡の前に行く度に、
自分の口を開けて、二針ほど縫ってもらった傷口を見てしまって、
それでまた思い出してんの、馬鹿なことに。
それは兎も角、あそこはやっぱり普通とちょっと違う気がする。
うん、そう。
いいね、好きだよあそこ。